今日も始まりました!無意味な「150ヤードPAR3を何番で打つか勝負」
PAR3のショートホール、大概のゴルフ場だと、
レギュラーティーから130ヤード〜170ヤードくらいだと思います。
平均すると150ヤード。
150ヤードPAR3のティーショットで、よく勃発しているのが
「150ヤードを何番で打てるか論争」です。
「何番で打った?ええ?!6番?!俺は7番だけど」
「今、8番で打ったのにそれでも大きかった〜」
「150ヤードを9番でいくの?それは敵わないなぁ」
まるで、「どれだけ小さなクラブで150ヤード飛ばせるか」の勝負をしているかのように、短い番手のクラブで打つことにこだわって、勝ったら誇らしげにしています。
そして、こういう人たちにこそ多く見られるダフリにどトップ、スライス、シャンクにど引っ掛けのとんでもない大ミスショット。目一杯飛ばそうと力んでいるのだから当然の結果でしょう。
力んではダメ。飛ばそうとしてはダメ。みんなそこは理解しているのです。人から言われてもいるし、自分でも十分理解している。それでもなぜか、150ヤードを7番で打ちたいという気持ちが捨てがたいのです。
そう、これは昨日までの僕です。
7番アイアン160ヤードへのこだわり
ゴルフのやり始め、「ゴルフの基本は7番アイアン」なんて教えられた僕は、7番で150ヤードをキャリーさせることこそがゴルフ初心者脱出の道だと信じていました。
そんな僕の中での上級者の7番アイアン飛距離は160ヤード。
なんという情報弱者なのでしょう。
練習場へ行っては、夏だろうと冬だろうと関係なく、7番アイアンで160ヤード飛ばそうと必死にクラブを振り回していました。雨だろうが、向かい風だろうが7番アイアンの狙いは160ヤード。
(今日はいつものところまで飛んでいない。何かスイングがおかしい。)
雨が降っている日に悩みます。
(今日はコンスタントに160ヤード飛んでいる!やった!開眼した!)
そりゃそうです。真夏の、追い風の日のことです。
冬は飛距離が落ちる、雨は飛距離が落ちる、アゲインストは飛距離が落ちる・・・記憶はどこへ置いて来たのでしょう。
僕のゴルフの成長が練習量の割に、人よりだいぶ遅れたのは、間違いなくこのせいだったと思っています。
飛距離を人と争うのは”大食い競争”と同じことなり
クラブ競技に出て、上手な人たちが150ヤードを6番アイアンや、なんならユーティリティを恥ずかしげもなく取り出してきて、ナイスオンさせているのに驚きました。
飛ばないことに驚いたのではありません。150ヤードなのに大きなクラブを持っていても恥ずかしがっていないことに驚いたのです。
(それじゃ僕がお見せしますよ。8番アイアンで150ヤードを打てるポテンシャルを。)僕は真の恥ずかしいことを考えていました。50%の確率で大ミスです。
ただ、ナイスオンした時には
(これが自分の本当の実力。これを完全に自分のモノにした時にこそ、スコアが出せる。)
今考えてみたら、どれほどの大愚か者でしょう・・・。
身長180センチ以上もある大きな人が150ヤードを9番アイアンでワンオンしたり、ドライバーで280ヤード飛ばした後で、もの凄いドヤ顔で飛距離を自慢しているのを結構見ます。
見ている人たちも驚きです。「おお〜!すごい!」僕もそう思っていました。
いいえ、良く考えてみてください。
格闘技で180センチの人が160センチの人を倒した時、「おお〜!すごい!」って思うでしょうか?「そりゃそうだろ。」です。スペックが全く違います。
身体が大きな人と食べる量で競って、負けて悔しいと思いますか?
負けて当然だと思いませんか?
そもそも、食べる量で競うことが馬鹿馬鹿しいとは思いませんか?
同じスイング、同じクラブなら、体格が良ければ飛ばせますし、力が強ければ飛ばせます。
ちょっと冷静になれば思い出す、皆が知っている当たり前のことです。
ゴルフが本当に上手い人たちが、人より飛んでいることを喜んでいたり、悦に浸っているのは見たことがありません。
彼らが満足するのは、選んだクラブで狙ったところに思い通りの球筋で運べた時です。
飛ぶことが凄いんじゃない、狙ったところへ打てる技術が凄いんです。
今日、これを書いているのは自分への戒め。
まだまだ同じ距離を誰が何番で打つのかを気にしてしまう自分自身に言い聞かせています。
150ヤードPAR3、7番で打とうが、5番で打とうが、勝負する意味はゼロです。
なんだったら、ドライバーで150ヤードをワンオンさせる方がとんでもない技術です。
意味のない勝負へのこだわり、今すぐ捨てましょう。
きっと早く上手くなれます。