ターフが取れる打ち方、めちゃくちゃ憧れてはいるんですけど

僕はアイアンでフェアウェイからショットした時に、ターフが綺麗に取れることに憧れています。
きっと大多数のゴルファーがそうでしょう。

下手クソに多いのが、ボールの手前からクラブが入って、明らかにダフっているのにボールはそれなりに飛んで、「どうだ!こんな綺麗にターフ取れてる」ってイキってる人
キミがどれだけ綺麗にターフ取ろうと知らんですがね。それ以前にちゃんと打ててませんから。
どうでもいいから早よ芝生を戻して来んかい。
上級者はボールの手前ではなく、向こう側からターフが取れています。いわゆる「打ち込んでる」ってやつですね。憧れているのはコレです。

ちなみに、これってゴルフ場サイドはどう思っているんでしょうか?
プロや上級者について、
(あいつら毎打、ターフ取ってコースを荒らしやがって!)って思ってないんでしょうか?
少なくとも、僕が行くクラブではちゃんと仕事ができるキャディーさんは、ターフを取ったりダフったりした人の打った跡に
目土を入れて歩いています。絶対に面倒なはずなんだけどな・・・。

ターフ・・・日本語で芝生のこと。そんな単純な訳だったんだなって調べてみて驚いた。

目土(めつち)・・・芝生を管理する上で必要となる、水はけに優れたキメ細かい土のこと。調べてみてゴルフ専門用語ではなかったことに驚いた。

ディボット・・・ショットの際に削れてしまった芝のこと。つまり、芝が削れて無くなってしまった箇所は「ディボット跡」。ショットで空けた穴のことだと思っていたので調べてみて驚いた。

自分が作ったディボット跡を直すのは、後の人のためじゃなく”自分のため”

さて、ダフろうが、しっかり打ち込めてターフを取ろうが、どちらにせよ土にはしっかりと穴を開けています。ディボット跡です。
自分が作ったディボット跡は自分で直すのが最低限のマナーなので、これについては割愛します。いいですか?これ、最低限のマナーなんですよ?
それなのにどうしてあんなにあちこちにディボット跡があるのか…やっぱり割愛しないで言っておきますと、自分で作ったディボットを戻さない人、これは(ディボット跡にボールが入ったら6インチプレースでいいところに置いて打てばいいだけでしょ?)って考えている自己中心派な上に「ゴルフはあるがままに」の基本理念をアタマからシカトしてるゴルファー失格者という理解です。ゴルファー失格者は人間失格者ですからね。
他の人はどう思っているか知りません。僕基準です。

目土の砂が近くにない場合は、せめて芝を生えていた場所に戻して、踏んで高さを揃えてあげる程度は絶対にやりましょう。この姿、美しいです。

ディボットは自分で作るわけですから、あなたは自分が美しく見える姿を無理なくわざとらしさなく、自作自演できるということです。
こんな大チャンスをむざむざ捨てているだなんて…愚の骨頂ですよ。
自分で作ったディボット跡は必ず自分で直してください。
後から来る人の為だなんて聖人の思考にならなくていいです。自分自身のためです。

これ見よがしに目土をして歩くのは美しいを超えてウザい

さあ問題は、他人が作ったディボットを見つけた時にどうするかです。
一見、一面の緑でなんとも美しく見えるコース。
これが実際、フェアウェイを注意深く見ながら歩いてみると、まあ削れていること削れていること・・・ゴルフ場の品位が計り知れます。

以前、関東の名門 霞ヶ関カンツリー倶楽部でラウンドした時、大袈裟な話ではなくコース上に目立ったディボット跡がただの1個も見当たりませんでした。メンバーも、そこにいるキャディーやコース管理の社員さんも、全員がコースを愛している証拠ですね。これが真の名門の姿なのだな、と。

メンバーや、メンバーが連れてくるビジター客のマナーが悪かったり、スタッフがコースを愛して誇れるような環境を経営陣が整えていないと、コースが荒れます。

ゴルフを愛して、そして他人からも美しく見られたい我らは、本来であれば見つけたディボット跡を全て直して歩きたいところですが、そんなわけにはいきません。やり始めたらエンドレスそしてさすがにあからさま過ぎます。一緒にラウンドしている人も、(まずはオマエの球を打たんかい)って思ってますので。
さらに嫌がるのはキャディーでしょう。お客様がコースを必死に直しているのに、スタッフが見て見ぬフリをするわけにもいきません。
「私がやっておきますので!」・・・結果的に、あなたが余計な仕事を増やすことになるのです。

ちょうどいい目土の加減と大切にしたい(ごめんね)のキモチ

おすすめは0.5個。
自分で作ったディボット跡以外を直すのは、1ホールにつき0.5個。つまり2ホールで1個程度にしておきましょう。しかも、あなたのボールへと向かう通り道のみ。
毎ホール5個も10個も埋めていたら、それはもうプレーヤーではなくコースメンテナンスの人ですから。目土袋を持って歩く必要はありません。付近に落ちてる芝生を見つけて、戻して踏んづけてあげる。これだけです。はがれた芝生や適当な土・砂がなくて穴が埋まらず気になるときだけ、目土袋を取りにカートに戻るか、キャディーや同伴者がカートの近くにいたらお願いしましょう。

それができないディボット跡は、(直してあげられずにごめんね)と心の中で呟きながら、後続の組に託します。
実は、この(ごめんね)は結構大切で、心の中でこれを言うことがあなたの行動をわざとらしく見せず、自然で美しいものに変えてくれます。そして最初はイヤイヤでも、格好つけてその行動を続けているうちに、コースへの優しさを持つあなたこそが実際のあなたになり、そのまま他人の目に映るようになるのです。そして、遂にはやらずにいられなくなることでしょう。
コースのゴミ拾いと同じ原理です。

ディボット跡を直すことで良いことがもう一つ。
自分で打ったボールが運悪くディボット跡に入っていた時、(いつも直してるから、今は味方をしてくれるはず)と、自信を持って打つことができます。
それだけなんかい!って?
ティーショットだろうとバンカーだろうとパットだろうと、プレッシャーがかかる場面で不安なく自信を持って打てることが一番大切なの、あなたも経験済みでしょうよ。

それで上手く打てないのは、ただの練習不足です。