このお話は、男性ゴルファーに向けた注意喚起です。
ラウンド中、キャディーに異常なまでに話しかけている人には十分に気をつける必要があります。
これはあくまでも僕の主観で、一般的な話ではないかもしれないということ、保険としてそれだけは最初に言っておきますね。
例外は、コースの歴史や成り立ち、ホールの自然などについて熱心に聞いている人。こんな人の姿勢はゴルファーとして尊敬すべき姿です。
また、そういう話をきちんと解説できるキャディーは素晴らしいと思いますし、そんなキャディーがいるゴルフ場には本物の格式の高さを感じます。
それから、キャディーの話を一生懸命聞いてあげている人にも好感が持てます。
高齢のキャディーにありがちな、職場やメンバーへの愚痴や息子の嫁の話、昨日の天気の話や最近のプライベートでのトピックスなど、誰かが聞いてあげなければ他の誰かが犠牲になることを受け持ってくれている人。こういう人は、ゴルフ場以外でもきっと素敵な人でしょう。間違いありません。
男女の出会いの場でも同じことですが、相手の話を聞いてあげるのと自分の話を聞かせるのとでは決定的な差が生まれています。
おばちゃん、おばあちゃんキャディーが自分語りをすることは愛されゴルファーとして許容してあげましょう。
こういう奴、めちゃくちゃ嫌いなんですよ。個人的な話です。
自分の話を聞かせようと、キャディーに異常なまでに話しかけている輩の話題は、大抵が自慢話です。
一緒にラウンドしている仲間には既に提供済みの自慢なのか、仲間にはスルーされるだろうと話すことを諦めた自慢話なのかは知りませんが、キャディーだけは喜んで聞いていると勘違いしてるのでしょう。僕も横で、聞いてないフリをしながら一緒に聞いていると、次から次へ、しょうもない自慢が止めどなく湧いてきます。
多くは、惜しくも今日は見せることができていないゴルフの腕前自慢か、残念ながら今日は連れてきていない知り合いの話。
「前回はあそこの木まで飛んだんやで。」
「俺のベストスコアは〇〇カントリーで出した〇〇やで。」
「どこどこのゴルフ場のクラチャンは俺の友だちなんやで。」
「野球選手の〇〇とよく一緒にラウンドすんのやけど。」
「ワンチャン、ここのPAR4はワンオンあるで。」
知らんがな。オッサンが「ワンチャン」使うな。気持ち悪い。
お客様に気分良くゴルフを楽しんで帰っていただくことが自分の仕事と割り切っているキャディーさんが、愛想笑いと「すごいですね・・・」の相槌でなんとか盛り立ててくれようとしてるのを見るたび、なんだか申し訳ない気持ちになります。
そして、一番注意して監視しておかなくてはならないこと。
それは、自慢話がエスカレートしていくと、そいつは下ネタへと向かってハンドルを切り始め、とたんに下品なラウンドに変わってしまうことです。これは鉄板です。
どこまでの下ネタなら許されるのかを探りながら、そいつが徐々に話の品を落としていくのをどこで咎(とが)めるべきか・・・こんなことで悩むラウンドは心底つまらなく、そいつと同組でいたことを後悔します。これが、自分がメンバーになっているゴルフ場で、自分が連れてきたことになっている人物だったらどれほど肩身の狭いことか・・・名門ゴルフ場が紹介者を記名させる理由がよくわかりますね。
ラウンド中の会話は、本来ならば一緒にラウンドしている仲間みんなで共有すべきもの。キャディーがいるならキャディーも含めて、全員が楽しくいられる話題であるべきだと思います。
異性にだけロックオンしてお喋りするなんてのはもってのほか、その中の誰かだけを限定してコミュニケーションを続けるのも、一緒に過ごしていて気分が良いものではありません。
ゴルフでのマナー以前に、まずは人としての気遣いを持っていて欲しいものです。
そこには4人、キャディーがいても5人しかいないのです。この少人数にすら気遣いができない人は、ゴルフ場から出た社会ではどうなっているのでしょう?同伴者は見ていますよ。
揺らがないで!同性に好かれてこその「愛されゴルファー」ですから。
さて、そういう人物のキャディーに対する会話の最終目的地はどこだと思いますか?
「キャディーさん、今度一緒にゴルフ行こうよ」か、
「今度飲みに行こうよ」です。
なんとか体(テイ)良く断って欲しいな・・・と祈る気持ちで聞いているのですが、本当に稀にある
「いいですよ!LINE交換しましょう」の回答。
キミ、そこアリだったんかい!?
ああ・・・下手な鉄砲でも撃ったもん勝ちか・・・。
いいえ、同性に好かれてこその愛されゴルファーですから。
揺らがないで。