握る(にぎ・る) [動ラ五(四)]

、手の指全部を内側へ曲げる。また、そのようにして、物をつかんだり、持ったりする。「こぶしを—・る」「ペンを—・る」「車のハンドルを—・る」
、物事をとらえて自分のものとする。手中に収める。「実権を—・る」「政権を—・る」「大金を—・る」
、重要な事柄を確実につかむ。「相手の弱みを—・る」「秘密を—・る」「証拠を—・る」
、握り飯や握りずしを作る。「好みのねたを—・ってもらう」
ゴルフなどの勝負事で、金品を賭ける

出典:デジタル大辞泉

僕が「握り」が嫌いな理由

僕は握るのは嫌いです。

握りの誘いを断った人からは、ケチ臭い根性なしだと思われているのかも知れません。
それでも、勝者にご馳走する飲み物や、ランチを賭けて勝負する程度なら楽しく参加しますし、そもそも人にご馳走することは嫌いじゃないです。

ただ、賭けのお金を受け取る時に「今回のはナシでいいよ」って言ってしまう性質なのです。
勝っても意味がなく、負けたらマイナス。そんな握りならやらない方が良いですもんね。
別に格好つけてるわけではないんですよ。
自分から持ちかけた勝負ではなく、全く乗り気ではないのに渋々参加して、その上で結果的に勝ったからといって喜んでお金を受け取る気持ちになれないというだけ。なんだかカッコ悪くって。あ、格好つけてますね。

仕方ない流れで参加することになった場合は、負けた時には悔しいと思いながらも気持ちよく支払いますが、勝った時には「今回はいいよ」
この時、「そんなわけにいくか!」とお金を無理やり受け取らせていく人もいますし、「そう?本当にいいの?」と、喜んで受け入れる人もいます。それはそれでカッコ悪いねぇ、とは思うのですが、ま、いらないって言っているのはこちらなのでね。

勝ちのお金を受け取りたくない理由がもう一つ。
握りが好きな人たちは負けが込むと、前回の分を取り返そうとレートを上げたり、それこそラウンドのたびに賭けゴルフにしようとしてきます。勝ってお金を受け取っていたら、それを断ることはできません。男としてね。
だから僕は、断ったらどうしても空気が悪くなりそうな流れや、仕方ない事情でない限り、握りには乗らないことにしています。

勝った負けたのお金のやり取り、これが麻雀なら全く気にならないんですよ。みんなその為に集まって、それが目的で卓を囲む訳ですから。
ゴルフは違います。少なくとも僕は、握ることを一番の目的にしてゴルフ場には来ていません

僕が「握り」が嫌いな理由 その2

そしてお金のやり取りよりも、もっと握るのが嫌な理由があります。

賭けに勝つことにだけ必死になって、せっかく練習して覚えた打ち方を試すことが怖くなったり、一か八かミラクルショットを狙ってばかりになったりして、自分が本当にやりたいゴルフができなくなるのが嫌だからです。

プレーフィーは安くとも千円から万円、時期や場所によっては万も万もすることだってザラにあります。その回をたかだか数千円の握りのために無駄に使うというのがなんとも・・・回で何万円も動く高レートの握りをしてる人たちはもう好きにしてくれって感じですけど。

高いプレーフィを払ってやりたいゴルフもできず、その上、握りでも負けただなんて目も当てられないです。どんな死に金なんだか。

いつも握りで負けるカモとして好かれているのは、本来の意味での好かれるゴルファーではありません。もちろん、握りで勝っても決して好かれません
勝っても負けても好かれない。
だから
愛されゴルファーは握らない。

大切なお金、握りで払う死に金にするくらいなら、練習場で頑張ったりキャディーに気分よくご馳走をして、生きる用途で使いましょう。