ゴルフの最中、自分達にしかわからない話をするもんじゃありません
きっと人それぞれ、ラウンド中に(ああ、またこの話題かぁ・・・)ってウンザリする会話がありますよね。
僕の場合、まずは車の話。
「いついつ発売になるどこどこのナニナニって車がいくらでどんな内装でこんな機能がついていてどんな人にしか売ってもらえなくてそれを今度こうしようと思ってる。」みたいな。
この会話を理解できる人同士で始められてしまうと、車は動けば何だっていいスタイルの僕は、横でニコニコしているくらいしかできません。知識も興味もないので、相槌を打つことすらできず、その会話が終わるのをイライラしながらニコニコ顔を崩さず待つのみです。
まあ正直なところ、その会話のレベルに付き合えるような財力ではないということもあります。
(へえ・・・車にそんな金額よく出せるな・・・)とか、
(何台も持ってるのに、また新しい車を買う話をしてるんだ・・・)って考えながら、少しだけ切ない思いをしています。
ラウンド中の不動産や海外旅行の話も同じで、そこがどれほどに素晴らしい場所かというプレゼンや想い出話を僕に向けてしてくれているなら、まだ興味を持ちたいと思って聞けるのですが、同じところへ旅行した人たちがその場所のことを詳しく知っている前提で会話を始めてしまうと、途端に聞く気がなくなります。
野球部3人とサッカー部1人の集まりで、甲子園の想い出話をされているのと一緒ですから。
仕事の話題もそう、同じ業界の人ばかりであれば、全員で共感できたり情報交換できたりするのですが、同業者が二人だけで業界話を、ひどい時は三人が同業者で一人だけ別業界なんてこともあって、そんな時もニコニコしながらその会話が終わるのを待っているか、スマホを見ているフリをしてやり過ごすかです。普段はラウンド中にスマホを見ているようなタイプではないんですけどね。
どれも、ニコニコしながらこのバカタレ共がと思っています。
そこに10人20人いるわけではないのです。
キャディーを除いたら4人しかいないその空間で、自分たちにしかわからないかもしれない話をしたら残った人はどうしているか、簡単にイメージできそうなもんじゃないですか。
その想像力がない人たちは愛されゴルファーにはなれません。
キャディーが会話に入りたいか、入りたくないかは全くの別問題として、本当に気遣いができる人はキャディーも一緒に楽しめる会話を・・・というより、キャディーに気を遣わせない会話をします。
キャディーが参加できる話でも、
「さすがー」
「しらなかったー」
「すごーい」と言わせてしまうことがない会話です。
全員の表情を気にしながら、全体の話題のコントロールができる人がいると一目置いてしまいますね。僕もそうありたいと思っています。
今、自分が下ネタを聞かせているのは自分の娘だと思ってみなさいよ
そして、これらの会話以上にウンザリするのがそう、異性がいる時の下ネタです。
そのほとんどが女性キャディーと男性プレーヤーの場合。
僕は別段、真面目過ぎるわけでもなく、綺麗事を言っているんでもないです。
下ネタ、嫌いじゃないですし。
ただ、そんな出会いの場でもない、飲み屋でもない場所で、立場上、仕方がないから聞かざるを得ない人にそれを聞かせているのってめちゃくちゃダサいじゃありませんか。
そんな話題でも心から楽しめるキャディーもきっといるでしょうし、下ネタを持ち出しても許される男性もいることでしょう。
ただ、僕が格好悪い・気持ち悪いと思うのは、下ネタを持ち出す人の多くが自分こそは、えげつない話をしても許される代表だって勘違いしている人だからです。だからこそきっと、聞いている女性が心から楽しんでいるという勘違いもできるんでしょう。
こればかりは、この話題が終わるまでニコニコして待っているわけにもいかないので、毎回いつ止めようか、どうやって止めようかと悩まされています。
想像してみてくださいよ。あなたの娘さんや恋人、奥さん、母上が、勘違いしたオッサンから気持ち悪い下ネタを聞かされて、心では泣きながら愛想笑いをしてるところ。
そいつが自分だったらと思ったら、もの凄い嫌悪感じゃありませんか?
どんな大社長でも、どんな上手いゴルファーでも、そこの空気が読めてないなって感じたらガッカリなんですよね。
逆に、普段は下ネタを絶対に言わないような人が、その場の話題に合わせて適度な下ネタを口にして、それを一緒にいる異性が本気で笑っているのを見た時には敗北を認めます。その人の空気の読め具合は凄い。ま、本当に本気で笑っているのかどうかは本人しか知り得ないんですけど。
ちなみに、普段は下ネタ言わないくせに、女性がいるからと急に下手なチャレンジをしてその場を凍り付かせる奴。そういう奴が一番気持ち悪いです。
ともかく、その場にいる全員が楽しくなれる話題が良いですよね。
モテゴルファーならばスマートにコントロールしましょう。