ゴルフショップが大好きで

あなたはゴルフクラブをちょいちょい買い換えるタイプですか? それとも、長く愛用されるタイプですか?

「クラブ選びもゴルフの楽しみなんてこと、よく言われています。

本当にその通り、ゴルフショップに行くとワクワクが止まりません。ロマンティックが止まりません。

試打室なんて、まさに大人の遊園地。新しいクラブを色々打ち比べしながら、なんだったらちょっとした練習までやれちゃう。

「このクラブお客様に合ってますね。20ヤードも距離伸びてます。」
なんて言われてついつい調子にのってしまったり。どうせ測定器いじってんだろ(泣)。
ま、そうは言っても、結局クラブを買わなかった時の店員さんの魚のような視線が辛いので、僕はほとんど試打室に並ぶことはありませんが。

なんにせよ、僕も人並みにゴルフショップが大好きです。


ところで、新製品が出るたびに新しいクラブを入手して、道具自慢をしてる人たちはどこのゴルフ場でもお見かけしますね。腕があるかはわかりませんが、お金があるのだけはわかります。

凄いですよね!新製品。

すが発表されたばかりの最先端技術・最新素材だけあって、ドライバーの飛距離も昨日まで使ってた去年のモデルから10ヤード、いや、15ヤードも伸びてます!ウッドもアイアンも見違えるようなナイスショット!ピンに絡んでばかり!ウェッジもビタビタです。  ・・・・・・・?? そうですか??

そんなに違いますか。

ん?違いますか?

違いません。

最新モデルって、そんなにいいですか?

改めて言うまでもなく、最新モデルの度に性能がほんの少しずつでも、本当に上がっているのだとしたら、きっと僕でも300ヤードが夢で終わっていないでしょう。アイアンも、ダフろうがトップしようが狙った方向に打ちたい距離が打てていることでしょう。

まあ、その時の季節や体調のスイングに合った形状やシャフトだったとか、気持ちの問題もあるんでしょうからね、きっと多少はゴルフが良くなるのだと思います。

どれだけでも買い換えたらいいと思いますよ。

ただ・・・

道具自慢って、あまり格好いいもんではないと思うんです。そもそも自慢ですし。

取り巻きの人たちもそう、皆さん揃いも揃ってどうしてあんな異常にゴルフクラブに詳しいんでしょう?

そしてお約束なのが練習場での「ちょっと打ってみる?」「ちょっと打たせてもらえる?」の流れ。
この流れから人のクラブを打たせてもらった方が
最初からまともな球を打っているのをあまり見たことがありません。あくまでも僕は、ですが。
あの輩(やから)はなぜ他人のクラブを打ちたがるのでしょうか?
(お前の最新クラブだったら、俺はもっと遠くへ飛ばせるんだぜ)を見せつけたいのだとしか思えません。そして、まともな球を打ってないくせに「慣れたらなんかスゲー良さそう!俺も買おうかな?」とか言うんです。絶対買わないくせに
逆も然り、「ちょっと打ってみる?」は、(このクラブは難しいからオマエには打ちこなせないだろうけどな)ですか?そうなんですか?

そしてその後、いざ新製品ご披露のラウンドでは何度も何度も聞くことになるショットの後の「やっぱこのクラブ良いぃ!!!」の叫び。そこにいる全員がもれなく どうでも良いぃ) と思っています。

ナイスショットの後はともかくとして、そうでもなかった時、あなたに何と声をかけたら良いのでしょう?「そのクラブ下取りしましょうか?」でしょうか。

新しいクラブに替えた時の報告は控えめにしておきましょう。

いちばん虚しい慰めのお言葉

「きっとクラブが合ってないよ」

自分の調子がすこぶる悪い時に言われるこの言葉が、僕は大嫌いです。

僕が大切に思っている相棒を貶(けな)された感じがしますし、事実、自分では満足のスーパーショットが出ている時もあるんです。いや、その方が多い日だってあるんだ!あんたに俺の、俺のクラブ様の何がわかってるって言うんだぁあ

これって、 (調子が良くないこの人のスイングのことを指摘できないし、だからといってなんとか慰めてあげないといけないし、ああ・・・なんて声をかけてあげよう?) って、上から目線で考えた果ての言葉だと思っています。要らぬ気遣いです。

(悪いのはあなたじゃない。クラブのせいなんだよ。)

違います。

愛するクラブを貶すくらいなら、僕の技術を罵ってください。

僕が打った球の結果は、全部僕の責任です。
ああ、僕の愛用クラブよ・・・僕の腕が悪いのにオマエを悪者扱いさせてしまってごめんよ・・・いつかオマエのスペックに見合うだけの技量になってやるからね・・・。

ともかくなぜか、コロコロと次々に新製品を買っては売り、売っては買いを繰り返している人たち、高確率で品がない気がします。(品がないのと性格が良くないのは違いますから)(そしてあくまでも個人的な感想ですから)

なぜでしょう・・・道具を大切に長く愛し、道具を替えるより自分の技術を上げようと努力している人たちの方が、僕には遥かに美しく見えます。 正直、どっちがモテるかはわかりませんが。

ブログランキング・にほんブログ村へ