ゴルフの公式ルール、知りたくないですか?

名門ゴルフクラブにはプレーイング4(以下、プレ4)特設ティーがないところがほとんど。
これを知らない人、結構多いです。

OBを打った後で、「前(特設ティー)から行くわ」って、サッサとカートに乗ろうとしたら
「ウチはプレ4ありませんよ」なんてキャディーさんに言われて面食らっている人、割とよく見かけます。

名門クラブにプレ4がない理由。それは、ゴルフにプレ4なんてルール自体がないからです。
ではなぜ、ほとんどのセルフプレーのゴルフ場には特設ティーがあって、ティーグランドに「OBとなった場合は前方特設ティー(プレーイング4)よりプレーしてください」なんて案内が出されているのでしょう?

プレーイング4はゴルフ場の都合で作られた”そこだけの”ルール

それはただただ、ゴルフ場側の都合に他なりません。

客の流れを良くするために、ティーショットの打ち直しをさせたくないからです。
詰め詰めで客入れちゃってるからルール関係なしに時間短縮でヨロ!
なんですよみなさん!

もちろん、OBの後に暫定球を打ち直していたら、進行が遅くなるのはダメです。
ゴルフにおける一番のマナー違反はスロープレーですからね。

ただ、別に進行も遅れていない後ろの組が来ているわけでもない、なのに暫定球を打たず、むしろ喜んで、積極的に、迷わずプレ4を選択する人がいます。
「大丈夫、後ろも来ていないし打ち直していいよ」
同伴の仲間がせっかくそう言ってくれているのだから、スイングの見直しも兼ねて打ち直したら良いのに、
「特設の方がお得だから」なんて言って打たずに潔く前へ。ああ、なんと男らしいのでしょう。

進行が遅れる危険を感じていたり、コンペなどのルールとして決められているのであれば、それはプレ4を選択すべきです。だって迷惑だもん。
だけどそんな状況でもないのに、お得だからなんて理由で打ち直しをしないのは、僕はちょっと残念な気持ちになりますねえ。
「それで出せた好スコアを、自分の記録として残したいのかな?」って。

コースのティーグラウンドからの打ち直しは”最高の練習”です!

お得だからの理由で特設ティーから打ちたいのは、単純にその方が良いスコアが出せると思っているから、良い記録を残せると思っているから。
だけどゴルフにプレ4はないのです。それは記録じゃないんです。
コンペならともかく、プライベートのゴルフで
お得を選ぶのは人の器が小さく見える、結果的にです。
打ち直しは次のショット、次のホールへの切り替え、練習になります。打たせてもらえるものなら、
暫定球は喜んで打ちましょう。

よく考えてみてください、どこの練習場に、あんなプレッシャーがあって、風も高低差もあって景色も良くて、ナイスショットがあんなに爽快なところがあるんです?
ま、4球も5球も暫定球を打つ必要がある人は、もっともっと練習しましょう。

お触りなし、プレ4なしが愛されゴルファーの基本です。