ボールに砂が付いたままパットしてミスった経験、ないですか?

朝、グリーンに水を撒いたすぐ後や、朝露や雨上がりでグリーンが湿っている時

アプローチやパットがカップのすぐ近くまで寄って「お先に。」の時に、濡れたボールにくっついた砂のおかげで、どうやって打っても入るはずだったパットを外してしまった経験ないですか?ちょうどボールとパターの設置面に砂が付いていた時のアレです。
ボールを拭くことを面倒臭がった自分自身にめちゃくちゃ腹が立ちますよね。

せっかく、グリーンではボールを拭くことができるルールなのだから、グリーンが濡れている時には、たとえ簡単なお先にパットだろうと打つ前に必ずボールに付いた砂を落とす
これは雨の日などの鉄則です。

ボールを拭いても良い場合のルール・・・グリーンでマークして拾い上げた球は常に拭くことができる。
グリーン以外で拾い上げた球は、次の理由により拾い上げた場合を除き、常に拭くことができる。

・球が切れたか、ひびが入ったかを確かめるため。拭くことは認められない。
・球を確認するため。確認のために必要な部分だけを拭くことのみ認められる。
・球がプレーの障害となるためにマークして拾い上げた場合。拭くことは認められない。
・球が救済を受けられる状態にあるかどうかを確認するため。プレーヤーが規則に基づいて救済を受けるのでなければ、拭くことは認められない。
ちなみに、プレーヤーが認められていない状況で球を拭いた場合は1打罰。

セルフプレーの場合、手やウェアでササっと砂を払ったり、ボールを拭くためのハンカチや手拭いを用意して、プレーヤー自身でボールの砂を落としますけど、キャディー付きプレーの場合には、これをキャディーがやってくれます
基本的にはパットする順番通り(カップから遠い人から)に、プレーヤーにパターを渡してボールを受け取り、汚れを落として綺麗にしてから返してくれますが、これってキャディー付きラウンドのありがたみの中でも、結構な割合を占める助かりごとです。

新品同様の状態だろうが、必ずボールを拭かせる愚かな人たち

そんなキャディーの仕事ですが、グリーンがスッキリと乾いていて、ボールがどんなに綺麗な状態でも必ずキャディーにボールを拭かせる人たちがいます。
まるでパターを打つ前のルーティーンかのように。
見れば土や砂どころか、ボールには芝生の色すらついていません。それでも自分がマークした場所に突っ立ったまま、キャディーが来るのをただ待っている
ラインを読んだりなんやかんやでキャディーが他の人に足止めを食らっていても、その場を動かず「ボール拭いて。」と。

いいんですよ、それがキャディーの皆さんの仕事ですから。
快適にラウンドできるように手助けしてくれるのが役目ですから。
ただあなた、土も砂も付いていない綺麗なボール、セルフプレーのラウンドでいちいち拭きます?芝生の色が付いただけのボール、緑色が消えるまでゴシゴシします?
自分でもやりもしない事を、人にやらせている訳です。
そしてそもそも、ボールをそこまで綺麗にしたからって、それでパットが入るようになりますか? え?

僕にはこれが、キャディーがいるという贅沢を楽しんでいるだけのように見えます。
お金を払って、自分ならやらない事まで人にやらせる優越感を味わっているだけ
そのうえ自分のボール位置から動かず、ボールを拭かせる為だけにキャディーを呼びつけるなんて人には、思いやりの存在を微塵も感じません
あなたがキャディーを待っている間、他の人たちはあなたに待たされているんですよ。どうしてそれがわからないかなぁ?

自分でできることは自分でやる。それが「愛されゴルファー」になる秘訣です。

キャディーはあなた1人ではなく、4人分のパターを手渡したり、ボールを拭いて、聞かれたらラインまで答えなくてはいけません。その上、みんなが使ったアプローチのクラブまで持っています。

その苦労を理解して「ボール、汚れていないから今は拭いてもらわなくってOK」と言ってあげることだけでも、人としての見え方が変わります。あんまりボールを拭いてもらうのを断って、そのうち、「たまにはボール拭かせてください。そのパットが入るように念を込めておきますから。」なんてキャディーさんが言ってくれるようになったら、それはあなたの人柄が認められた証
ボールが汚れているのなら、せめて一歩でも近くへキャディーに歩み寄って「お願いします」と手渡すのが思いやりの心ってもんです。

あと、キャディーの手が空くまでに時間がかかりそうだからといって、待ってる間にアプローチを地面に置いておかないように。クラブを拾う為にしゃがむことは、あなただって避けたいでしょう?キャディーだって同じ気持ちです。
自分でできることは自分でやって、キャディーに少しでも楽をさせてあげる。これが「愛されゴルファー」になるための秘訣でもあります。

優越感に浸りたいんだったら、「愛されゴルファー」になれた優越感に浸りませんか?

お金を払ってもなれるもんじゃありませんよ?