ミスショットの後の所作、みんな見てますよ

あなたはミスショットしてしまった時、どんなリアクションをしています?

もちろん、それぞれのシーンによって違うでしょう。

誰が見ても、あなた自身も最高のライだと疑わない、バーディチャンス間違いなしのシチュエーション。
これがグリーンオンしなかったらゴルフなんてやめた方がいい
そんな風に考えている中の、まさかの大ダフリ・・・わずか10ヤード先で転がるボール。
その時に発するあなたの一言。

運悪くディボットにあったボール。
(嫌なライだな・・・)と思いながら慎重にクラブを選び、完全なる準備をしながらも、それでもやっぱり出てしまったミスショット。
哀しくもグリーンオーバーしていくボールを見つめながらのアクション。

きっと、ナイスショットの時とは真逆の表情で、声を上げたり何らかのリアクションをしているはずです。
その時、他の人の目にはあなたはどのように映っているでしょうか?

実はみんな、そこは意外と見ています。

あなたが素晴らしいショットを披露できた時には、大袈裟なほどに「ナイスショット!!」と褒め称えておきながら、実はあなたのドヤ顔など全く気にかけてはいないのに、ミスショットの時には見て見ぬフリをしながらも、コッソリあなたの表情やリアクションに注目しているのです。
それはどうしてでしょう?

慰めの言葉は、慎重に選びたいからです。

ミスショットされると気を遣うんです。ええ、気を遣わせてすみません。

他の人がミスショットした時、声をかけて良いのかどうか、かけるなら何と声をかけたら良いかって気を揉んだりはしませんか?
つまり、ミスショットをするということは、周りに気を遣わせているということです。

朝、初めて一緒にラウンドする人に「ご迷惑をおかけするかもしれませんが」なんて挨拶する人、結構多いですよね。
これ、本人は(私があちこちに打ってしまうことで進行が遅くなったり、探しに行かせたりするかもだけどごめんなさい)ってつもりで言っているのでしょうが、実際は(ミスショットした私に何と声をかければ良いか悩ませることが多いけどごめんなさい)って意味合いの方が正解な気がします。
つまり、私は皆さんに気を遣わせてしまうかもですよ、ということ。
僕はそう思ってます。
ミスをした人にかける言葉を探すよりも、人のボールを探しに行く方がよっぽど楽ですからね。

さて、だからといって気をつけていればミスショットが出てこないなんてわけがないので、周りに気を遣わせてしまうのはゴルフをやる以上は仕方がないことだとして、その中で出来る限り気を遣わせなくて済むようにするにはどんな対処をすれば良いかが鍵なんですね。
愛されるゴルファーはそこ、大いに気を遣いたいところです。

僕のやり方は黙って苦笑いしておく。です。

もちろん、思わず声が出てしまうことも多いですよ。
いや、もしかしたら現実はミスが出るたび「あっ!」なんて大声が出ちゃってるかもしれません。
ただ、ビターでも微笑みだけは絶やさないよう、余計な言葉は発しないようには気をつけています。

結構います。
声をかけようもないほどあからさまに悔しがっているのがわかる人。
怒りがこちらに向かってきそうなほどの鬼の形相をしている人。

そして、ミスについての解説を始める人。

「フェースが開いちゃった!」
「今、こうやって打とうと思ったんだけどあんまり肩が入っていなくてそれを無理にガッといっちゃったもんだからクラブがアウ・・・」
「ここだけなんか芝がハゲてて、これは危ないと思ったから6番アイアンはやめてユーティリティにしてクラブを滑ら・・・」
「打とうと思ったらそっちで一瞬人が動いたのが見えて止めようとしたんだけど動きはじ・・・」

なんか一言でも興味あります?
全部言い訳にしか聞こえないでしょう?

僕、失敗して学びました

以前、大後悔をしたことがあります。

仲良しのご夫妻と3人でラウンドした時のこと。ゴルフの上手なご夫妻なので、ところどころでアドバイスを貰いながら和気藹々と楽しくまわっていました。

僕は綺麗なライから残り90ヤードのアプローチ。上り傾斜も読んで52度のウェッジでフルショット。100ヤード打てばちょうどピッタリです。
クラブも上手く入ってナイスショット!!

ところが結果は、20ヤードの大ショート・・・
(おかしいな?)と思い、クラブを確認すると案の定、打ったクラブは
58度。
持っていたはずのクラブが違っていたのです。
僕は思わず口に出して言っていました。

「ああ・・・52度で打ったつもりが、クラブを間違えて58度でした・・・」

その時のご婦人の「ふうん。」の言葉と虚(うつろ)な表情。心に大きなダメージが残りました。

優しくて気遣いの細かい方でしたから、きっと何か気の利いた言葉をかけて慰めようとしてくれていたのでしょう。それなのに僕は先回りして、どうでも良い言い訳を口にしてしまった
僕に何と声をかけたら良いのか、困ってしまった彼女から苦し紛れに飛び出た言葉が「ふうん。」・・・おかげで空気も悪くなりました。

あの時、僕がニヤリと苦笑いだけをしてお互いに目を合わせていたら、彼女は何も声をかけずとも、僕はきっと想いを受け取れたことでしょう。そこには気疲れなどありません。


同伴者全員が見ているティーショットで大ミスをしでかした時なんかは特に、かける言葉で皆を悩ませてしまうのが嫌なので、悔しさをグッと堪えて「やっちゃった」と静かにニッコリ。
それが僕なりの、周りを気疲れさせないやり方かな、と考えています。

ミスショットへのリアクションは人それぞれ、状況それぞれ。

どうすれば周りが楽な気持ちでミスを見守れるのか
あなたなりの「思いやリアクション」を見つけましょう。

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