車がゴルフ場の門をくぐったらスイッチ・オン!

あなたはゴルフ場への道を、眠たさを我慢して不機嫌そうに渋々と車を運転しながら(または他の交通手段で)向かっているんでしょうか?それとも、ベストスコアの更新に向けて目をキラキラ(またはギラギラ)輝かせ、ラウンド前の練習のテーマを考えながら向かってるのでしょうか?

まぁ正直、そんなのはどっちでも構いません

あなたがご機嫌斜めだろうが体調が悪かろうが、絶好調のウキウキハッピーだろうが、その時あなたは独りきり、その姿・態度が他人に影響を与えることはないですもんね。
このエッセイは「人が見ていない時にも善行をしろ」とか「いつか自分に返ってくるから徳を積め」みたいな類の精神論や、奇跡を呼ぶためのものではありません。
もっとズルい、泥臭い話なので。

ただ、車がゴルフ場の門をくぐった瞬間から・・・遅くとも、車が玄関に到着する手前からは、極力笑顔でいるべきです。
車の窓を開け、支配人やポーター業務(車からクラブを降ろしてくれる人)の方々に「おはようございます!」と爽やかにご挨拶しましょう。そして、トランクからゴルフクラブを引っ張り出してくれている彼らに「よろしくお願いします」「ありがとうございます」と、声が届くようにハッキリと伝えましょう。
こんなの当たり前のことなのに、ゴルフ場ではそんなことすら出来てない人をめちゃくちゃ見ます。

もちろん、あなたのその言葉で、彼らが気分良く仕事ができるのは間違いないですが、挨拶は彼らのご機嫌取りのためだけではありません。

それは、自分自身へ捧げる挨拶でもあるのです。

下げるべきは「愛されハードル」

朝、最初に顔を合わせる人に爽やかな笑顔で挨拶ができること、これがあなたのその日一日の「愛されるゴルフをするためのハードル (以下『愛されハードル』) を下げることになります。
「愛されハードル」とは、愛されるため、好かれるためにあなたがまず越えなくてはならない心のハードル。愛されるためにとる行動好かれるために発する言葉、それらを表に出すためのあなた自身の「気持ちの殻」のことです。

殻が薄ければ薄いほど、ハードルが低ければ低いほど、あなたが人から好かれる行動を取ることが簡単になります。「楽しくなる」と言った方が良いですかね。
(自分から人に声をかけるだなんて恥ずかしい)
(格好つけてるように見える行動をするのは嫌だ)・・・こういった気持ちが少しでも薄れるように、まず一発目をカマしておくのです。
そう、まずは自分自身に対してカマしておくのです。
一番最初に会った人への一言目を美しく爽やかに発することで、自分の中でのハードルを低く低くしておきましょう!

ちなみに、それは自己啓発セミナーとかでよく言われそうな「自分を解放しろ!」とか「バカを演じなさい」とか、そんな大それたことは違います。あんな怪しいところ、行ったことないですけど。
もっともっと小さな勇気、わずかの努力、少しのあざとさだけでできること・・・相手が嬉しいと感じるちょっとした一言や、あなたの器が大きく見える小さな行動、これらがやり易くなるよう、少しだけ「自分の気持ちをほぐしておく」。つまりそういうことです。

挨拶の大きな目的が「自分の気持ちをほぐすため」なので、相手にとってわかりやすい爽やかイケメン、爽やかレディーである必要はありません。
「おはようございます!! (キラッ⭐️)なんて、大袈裟にやる必要はないのです。
もちろん爽やかに越した事はありませんよ!あなたさえ(今、わたしは気持ちがいい挨拶ができたなぁ)と思えたら、それだけで充分。
ただし、そもそもこのエッセイの目的は「人から好かれる人間になる」なので、当然ながら、相手が自分に好印象を持ってくれるような挨拶を心がけましょう!

もしもあなたがそのゴルフ場のメンバーならば、彼らとのコミュニケーションは尚更大切になってきます。
お互いに顔を覚えてきたら、「今日は寒いですね」「暑い中お疲れ様です」とか、挨拶にあざとく労いの言葉を足していきましょう。それだけで好感度が益々ググッと上がります。そうなると彼らはどうするか。
好印象のあなたのことを仲間内で噂するのです。
あなたがまだ会っていない人にまで、あなたの良さを彼らが広めてくれるのです。
彼らはそのうち、ゴルフ場や他のメンバーの裏話などもあなたに話してくれるようになるでしょう。愚痴を漏らしたり、相談されることも出てくるかもしれません。

さあ、裏話やあなただけが知っている情報を握って、愛されゴルファー人生のスタートです。いえ、そんないやらしくて危ない立ち回りをしろって話じゃないんですけど。
だけど彼らが教えてくれる情報は知っていて損はないですよ。いつかわかります。

【住地ゴルフ】

で、爽やかに一発目の挨拶をした結果

朝の一発目、最初に会ったゴルフ場のポーターに元気よく挨拶ができると、あなたはその後も一日、会う人会う人全員に対して、思いやりを持った行為、優しい気遣いをしたくなります。
そして、格好良く見える行動をとることが恥ずかしくなくなります
それはなぜでしょうか?

素敵な挨拶ができた後、きっとあなたはちょっとした「悦に入っていることでしょう。
(私は今、とても爽やかに声をかけることができた!あの人もきっと気分が良かったはずだ。そんなことができた自分はなんて素敵なんだ・・・)と。

「悦に入る」とは、自己満足して喜びに浸ること。つまりその瞬間、あなたは他人を気分良くさせることができた自分自身を好きになれているのです。

人を気分良くさせる自分のことが好きになったら、他人が嬉しいことで自分も嬉しくなれたら、あなたは既に人から愛されるべき、好かれるべき人物に近づいています。
朝イチから素敵な人だと思われた自分に浸って、今日一日あなたがますます周囲から愛される喜びを噛み締めながら、車を駐車場に停めに行きましょう。バックの時は気をつけて。

そして一日、愛される言動をどんどん重ねていきましょう。

朝一でミスると ・・・

反対に、最初の一人目に対してうっかり(私は客なんだから当然)とばかりに横柄な態度を取ってしまったり、ましてや無視をしてしまうなんてことがあると、その後いくらやろうと思っても愛される善行はやり辛くなります。
なぜならあなたは、そんな態度を取ってしまったことに一日中後ろめたさを、自分自身に対してのカッコ悪さを感じてしまうことになるから。
最初にミスってしまうことで、その日の「愛されハードル」が上がってしまうのです。

そもそもそんな態度を平気でできる奴は、人から愛されようなんて思っていないか、お金や外見だけで愛されることが既にできていると勘違いしている人間ですね。
ただ、そんなつもりは全くなくても、自分で気づいていないうちに態度が横柄になっている人の多いこと・・・その理由は、意識的にでも無意識にでも、
(自分はこの人からは好かれる必要がない)
(自分はお金を払っている客なのだから)と考えているからです。
それって大きな危険を孕んでいます。いつか後悔する事件が起きる可能性が十分にあります。
誰と誰がつながっているか、誰がどこで見ているか、あなたのとった対応がどんな形で伝わっていくかなんてわかりませんからね。

ゴルフ場であなたに会う人、あなたを見かける人の全てを「あなたのファン」にする。まずはこの考えを持ちましょう。
そしたらほら、好かれる必要がない人は一人もいません。

ま、横柄やシカトだなんてのは論外な話です。

そもそも、あなたがこのエッセイを読んでいるということは、自分の気持ちを理解して欲しい、他人の気持ちを理解したいと考えているからこそのはずなんです。そんな思いやりを持った人が、不覚にも朝から人を不快にさせる態度を見せてしまって、自分のことが嫌にならないわけがないですよね。
自分のことが嫌いなまま、自分に自信がないままで誰かに会っても、その人の気分が良くなる気遣いや、ステキな声がけをすることは難しいです。

あなたがこれから変身するのは
「誰からも好かれる」
「特別に好かれる」
「めちゃくちゃ愛される」人物。
ポーターや受付嬢、キャディさんだけではありません。掃除のおばちゃん、グリーンキーパー、カート道の舗装工事のおじさん、なんだったら虫や鳥や、自然にさえも愛されてやりましょう。
それはもはや、神に愛された人物です。 Oh!!ジーザス・クライスト! なってやりましょう。

そして、そうなることは当然、ゴルフ以外にも、仕事や恋愛、人生へとつながっています。

玄関で待機している皆さんと「おはようございます!」とお互いに気持ちよく挨拶し合うこと。

これが愛されるゴルファー、愛される人物になるためのはじめの一歩です。

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