最初は偽善だっていいんです。いつの間にかやらずにはいられなくなっているんです。
ゴルフが全く上手ではなくても、
服装にセンスがなくても、
お腹が相当出ていても、
コース上で簡単にあなたを美しく見せることができる方法があります。
それは、「コースに落ちているゴミを拾うこと」。
べつに、小学生の頃やった「ゴミ拾いの日」のように、コース中を徘徊してゴミを探す必要はありません。あなたが打ったボールへと歩いて行く途中や、カートが通って行くところの周囲でたまたまゴミを発見した時、無理なく時間のロスなく拾えるタイミングであるなら、拾っておけば良いだけです。
ゴルフコースには、ゴミなんてほとんど落ちていないような気がしますが、なぜか、拾うつもりで注意していると意外と見つかるもんです。
折れたティー、ピンタイプのボールマーカー、アメやチョコレートなどの細かい包み紙・・・ティッシュや、どこで食べたのかコンビニ弁当の空が落ちているなんてこともあります。
自分のポケットに入れておくのはちょっと・・・という場合はカートのカゴに置いておけば、あとでゴルフ場のスタッフが片付けてくれるでしょう。
とにかく、ゴミが目に止まったら誰が見ていようと見ていなくとも、何気ない素振りでゴミを拾っておくのです。そう、ゴルフの神様にだけは見てもらっているつもりで。
ゴルフは 「奇跡が起こるスポーツ」
今、あなたはそれをとてもあざとい行為で、むしろ格好悪いと思っているでしょ?
そう、元々が人に評価されるための行動ですから当然です。これ、そういう読み物ですから。
ところが不思議。
3、4ラウンドもそんなことを続けているうちに、それが自然なあなたの行為、通常運転のあなたになってくるのですよ。なぜならあなたは段々と、ゴルフとコースを愛している自分自身のことを素敵に思えてくるからです。そして、スーパーショットやチップインが出たり、入るわけがないと思っていた超ロングパットが入るたびに考えるようになります。
(ああ、コースを美しくしているから、ゴルフの神様が味方してくれた!どうもありがとう!)って。
怖いことに、そのうち落ちているゴミを見つけたら(これを見て見ぬフリをしてしまったら、ゴルフの調子が悪くなりそう)とまで思えるようになってきます。
そうなった頃には、あなたはとっくに「素敵なゴルファー」として、誰からも認められていることでしょう。
あなたはあざといと思っているその行為でも、たまたま偶然その姿を見かけた人はどう思うでしょう?
(あいつ格好つけて、計算高い奴だな)って思うでしょうか?いいえ、思いません。
(コースを綺麗にして、ゲン担ぎでもしているんだろうな)悪くてもその程度です。
それが、そんな現場を二度、三度と目にしているうちに(あの姿勢こそ、あの人の人柄を表しているな)に変わってきます。
もしかしたらあなたのことを真似するようになってしまうかもしれません。
僕はそうでした。
ちなみに、今では街を歩いていても普通にゴミを片付けたいと考えるようになっています。
別に特別、僕の心が綺麗なわけではないです。ただなんとなく気分が良くなる気がして。自分自身のため。
ただ、できないんですよねえ・・・街のゴミには、どれだけ拾っても終わりがないからです。
ゴルフ場はいいなあ。